市居愛
今日は習慣に関する本、
ジェームズクリアーさんの「複利で伸びる1つの習慣」をご紹介いたします。
この本は、世界55か国で翻訳されて700万部も売れているそうです。
日本でも人気が高いようですが、「世界中の人たちがこういう本に興味を持っている」ということにも興味を持って読むと、さらにおもしろいと感じます。
それでは、「複利で伸びる1つの習慣」を3つのポイントでお話していきたいと思います。
小さな変化が大きな違い、変化をもたらす
まず1つ目のポイントは、「小さな変化が大きな違い、変化をもたらす」です。
私たちの毎日の生活の中や、何か良くしたいと思っていることを、「毎日1%でも良くすると、1年後にはものすごく大きな変化がある」ということです。
毎日1%変化があると、1年後どのぐらい変わるか、想像してみてください。
1日1.01自分が良くなると、1年間365日、二乗していくと、37.78倍になります。
1年後、毎日1%自分の良くなることや改善点を積み上げていくと、37倍も良くなっているということです。
逆を言えば、毎日1%良くないことを続けていくと、最終的に1年後にはゼロになってしまいます。
こちらの本では、それを「複利」と呼んでいますが、毎日の改善が重要だということです。
複利はお金でよく使う言葉で、利子がついてきます。
何かひとつでも良い行いをすることで、1.01良くなりました。
そうすると今度は1.01に対して1.01良くなり、さらに複利で膨らみ、最終的には37倍も良くなるということです。
よって、小さな小さな毎日の1%の積み上げが重要であるということです。
ジェームズさんは、さらに「その1%の毎日の習慣が、自分の行きたい方向に、成功に導いていられるか」ということが重要であるとおっしゃっています。
つまりは、実際に実施したか否かの結果そのものよりも、そのプロセスという軌道に関心を持ち、その軌道がしっかりとあなたを導いているかどうか、毎日導かれている方向に進めているかを考えなさいとおっしゃっています。そのためには仕組みが重要です。
私は「お金じょうずさんの小さな習慣」の中でも、お金の管理アプリを勧めています。
例えば、マネーフォワードというアプリがありますが、あれは正しくお金の習慣を作るための仕組みです。
毎日レシートで金額をチェックし、家計簿に書き写そうと思うと、家計管理が嫌になって、やめてしまう方も多いのではないでしょうか。
マネーフォワードというアプリは、銀行やクレジットカードを紐づけて、全てを管理出来るようになっています。そのアプリの仕組みのおかげで、毎日の家計管理が軌道に乗る状態へ向かいやすくなります。これが仕組みづくりの一例でしょうか。小さな変化が大きな違いをもたらすということです。
ここでは、努力する、頑張る、一気に変えようと思うのではなく、小さな変化や仕組みづくりが大切だと思います。
なりたい自分の習慣を作る
2つ目のポイントは、「なりたい自分の習慣を作る」です。
「やろう」と思っていてもなかなか続かない。そして落ち込むことはないでしょうか。
ジェームズさんが指摘されていることは、そもそもあなたが変えようとするものが間違っているとおっしゃいます。
何か達成しよう、何かの目標に近づこうと思った時に、私たちは習慣を変えようとします。
「よし、今日からダイエットだ。食生活変えるぞ」のように、
食生活そのものを変えることや、習慣を変えようしますが、この点が間違っているということです。
なぜなら、それは結果ベースだからです。
「痩せたい、だから習慣を変える」という考え方は、痩せたいという結果をベースにしているから失敗します。
まずは、自分がどのような人になりたいかを意識することが大切だとおっしゃいます。
例えば、禁煙したいと言っている2人がいるとします。
その2人にタバコを勧めたときに、
結果ベースの考え方をしている人は、「結構です。今私タバコをやめようとしているので」と答えます。
もう1人の
自分は何者かをベースに習慣を持っている人は「いえいえ、私タバコ吸わないので」と答えるそうです。
これが結果ベースの人と、自分は何者かということを常に意識している人との大きな習慣づくりの違いです。
「結果こうなりたい」ということのために習慣を作るのではなく、まずは「どういう自分になりたいのか、理想のありたい自分像をはっきりさせて、その人が言うであろう言葉、毎日やるであろうことを行う」ということです。
理想のなりたい自分の習慣を作るということ。
理想のロールモデルや、良いなと思う人が毎日やっていることを箇条書きにしてみることもお薦めです。
さあ、今日からあなたはどのようななりたい自分になりますか?
なりたい自分はどのような習慣を持っていますか?
箇条書きにして、1つでも良いと思います。小さな習慣が大切です。
良い習慣を身につける4つのステップ
3つ目のポイントは、「良い習慣を身につける4つのステップ」です。
では、1つずつご紹介しましょう。
きっかけを作る
1つ目は、きっかけを作るです。
いつどこで何をするかをはっきりさせるということです。
たとえば私は、365日ノートに書くという習慣があります。朝の支度を終えて、少しゆっくりできる時間になると、毎朝、自分がいつも座る席、いつものテーブル、そしておおよそ同じ時間に、始めています。
毎日決まった習慣になっているので、考えることなく歯を磨くように行えています。
これが私のきっかけです。
いつどこで何をするかということを毎日はっきりさせておくということが大切です。
欲求
2つ目は、欲求です。
「やりたいことと、やらねばならないことをセットにする」ということです。
たとえば、今では習慣になっているノートを書くことですが、元々は習慣ではありませんでした。
昔から毎朝、お茶やコーヒーを飲みながら、一息入れる時間が好きだったので、
この好きなコーヒータイムと、ノートを書くということをセットすると、好きなことと、やりたいと思っていることがセットになり、習慣となりました。
好きなこととセットにすることによって、続けられるということです。
そしてこの本にもありましたが、よく耳にするのは、エクササイズや腹筋です。
エクササイズや腹筋を毎日やろうと思っていても、なかなか習慣になりません。
ですが、夜、楽しみにしているドラマを見るときには、必ず腹筋をする。
好きなこととやりたいことをセットにすることで、欲求も満たされて、習慣も続くということです。
反応
3つ目は、反応です。
反応とは、行動を簡単にするということです。
例えば、ノートを書くという習慣を、毎日30分時間を取ろうと思っても難しいので、
2分間だけやろうと簡単にすることです。
「昨日はこんなことがあったよ」
「こんな気持ちになってこんなことが嬉しかったな」
「今日やりたいと思っていることはこれとこれだから、今日も良い1日にしよう」
ぐらいでも充分です。
これが2分間のノートのメソッドとなり、行動を簡単にするということです。
報酬
そして最後が、報酬です。
何か達成したら自分に小さなご褒美を設けておくと良いということです。
私のノートの習慣でいえば、私にとってのご褒美は振り返りです。
例えば、この夏にシンガポールでセミナーを行いましたが、
このシンガポールセミナーをやろうと決めたときから、当日までさまざまな葛藤がありました。
この葛藤をノートに全部書いておりました。
「なんか緊張するな」
「どうしよう、できなさそうだな」
「こんなんじゃ無理だよな」
グチグチとノートに書いておりましたが、無事シンガポールのセミナーを終えて、
ノートを振り返ってみると、
「本当によく頑張った」
と感じることができ、それをまたノートに書いておりました。
グジグジしていたことも振り返るということが、私の結構な喜びになっています。
ジェームズクリアー式「複利で伸びる1つの習慣の3つのポイント」まとめ
最後にジェームズクリアー式「複利で伸びる1つの習慣の3つのポイント」を振り返ってみましょう。
1つ目は、毎日1%の小さな変化が、1年後には37倍の変化をもたらすということでした。
2つ目は、なりたい理想の自分の習慣を作りましょうということでした。
こうしたいという結果に意識を向けるのではなく、アイデンティティを意識して、
なりたい自分の習慣は何かということを大切に、取り組むということでした。
3つ目、良い習慣を身につける4つのステップでした。
いつどこで何をするかをはっきりさせる。
やりたいことと、好きなこととやらねばならないことをセットにすること。
その行動を簡単にし、最後に報酬、ご褒美を自分に与えることの大切さということでした。
今日は、ジェームズクリアー式「複利で伸びる1つの習慣の3つのポイント」についてご紹介しました。
全世界700万部売れているこの複利で伸びる1つの習慣、ぜひ読んでみてください。

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