赤字家計で貯金を切り崩してしまうAさん
彼女のお悩みは、毎月の家計が赤字で、ボーナスで貯めた貯金を切り崩してしまうことでした。
「毎月赤字である」ということはわかっているものの、支出をみなおす時間と余裕はありません。 あぁ、今月も貯金を切りくずさなきゃ。 いったい何につかっているんだろう。やっぱり家計簿をつけなくちゃだめかな。でも、忙しくてそんな暇ないなぁ。どうせ続かないんだよなぁ。まずいなぁ。
あ!もうこんな時間、買い物に行かなくちゃ! こうした思考は、頭のなかをグルグルとかけめぐります。
仕事に育児に家事にと、目の前のやるべきことに追われ、なぜ毎月赤字家計なのかということは考えることができないのです。
お金がない現実は見て見ぬふりをしていた
昔の私もまさに彼女と同じような状態でした。以前の私は、とにかく忙しかった。いえ、忙しいと思い込んでいたという方が正しいかもしれません。
「忙しい」ことを言い訳にして、お金がないという現実は見て見ぬふりをしていました。
「いつか落ち着いたら整理しなければいけない」と思いながら、ただ「いつか」を待っていたのです。 けれども、そんな私が、「いつか」を待つのではなく、みずから動くようになったきっかけの言葉があります。
それは、スティーブン・R・コヴィー博士の「緊急ではないけれど、重要なことを最優先に行う」という考え方です。
緊急ではないが「重要」なことを最優先する
これは、コヴィー博士の世界的名著『7つの習慣』の「第3の習慣:最重要事項を優先する」で説明されています。『7つの習慣』は世界的ベストセラーである素晴らしい本です。
本を読むのが苦手なかたには、漫画バージョンがオススメです。
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緊急度とは「すぐに対応が迫られるかどうか」重要度は「人生の目的や価値観にとって重要かどうか」ということです。
- 緊急で重要なこと
- 緊急でないが重要なこと
- 緊急だが重要ではないこと
- 緊急でも重要でもないこと
この4つのうち、私たちは「緊急で重要なこと」に時間を割くことが多いです。
例えば、今日の買い物やクレジットカードの支払い、仕事のメールや学校からの電話。こうした緊急の用事は、次から次へとやってきます。 「クレジットカード請求に対して通帳の残高が足りない」となれば、急いでコンビニATMへと駆け込み、「別の貯金口座からお金をうつす」という応急処置てきな行為を繰り返す。
これが、「緊急で重要なこと」に常に反応している状態です。 しかし、緊急で重要なことばかりに日々追われていると、常に忙しい状態がつづきます。
そのため、コヴィー博士はこの4つのうち「緊急でないが重要なこと」を最優先に集中すべきだと明言しています。
例えば、先の例で言えば、「クレジットカード請求が通帳残高を超えないように計画する」こと。
Aさんの例でいえば、「毎月の赤字家計を解消するために予算計画をたてる」こと。
こうした「緊急でないが重要なこと」を最優先にすれば、自分の人生の目的や価値観にそった活動をすることができるというのです。
やりたいことを自ら選ぶ毎日へ
この話をはじめて知ったとき、私は頭をガツンと叩かれたような気分でした。
確かに自分は「緊急で重要なこと」にばかり反応していて、「緊急でないが重要なこと」を後回しにしてきたなぁ・・・と。それ以来、日々「緊急でないが重要なこと」に充てる時間を最優先でつくるようにしました。
すると、「やるべきことに追われて常に忙しい」状態から、「やりたいことを自ら選ぶ」状態にすこしずつ変化してきたのです。
今でもまだまだ、「緊急で重要なこと」に振り回されることが多々あります。
ですが、忙しいなぁと思うときこそ、「緊急でないが重要なことを最優先にする」ということを意識して過ごせるようになりました。
お金を率先して主体的に整える
家計が赤字で、ボーナス貯金を切り崩していたAさんも、「ボーナス貯金をつかうのは今回が最後!」と意気込み、毎月のお金を整えてくださいました。
これまであった6枚のクレジットカードを解約。メインで使用する通帳は1枚と決め、毎月の現金引き出しも1回だけと決めました。
そして、住宅ローンの金利と生命保険も見なおしをはじめました。 これらのことは、まさに緊急ではないが「重要」なことです。
明日生きるためには困りません。しかし、先延ばしにしていれば、先々の未来では困っていたことでしょう。
そして、さらに嬉しいことに、「結婚生活17年間ではじめて夫とお金のことを真剣に話すことができた!」というご報告もくださいました。
夫と話すということも、緊急ではないが「重要」なことですね。
これが最優先にできていれば、お金だけでなく心も整っていきます。
お金を整えたいという方は、家計整理アドバイザー講座で、自分自身のモノとお金を整理してみませんか?