衝動買いをやめたいひとが知っておくべき3つのこと

市居愛
こんにちは、マネーコンサルタントの市居愛@aiichiiです。

私たちが買っているものの実に70%のものが衝動買いだということをご存知ですか。 衝動買いとは、あらかじめ買う予定のなかったものを買うことです。

お店に行く前には買う予定のなかったものを気づけば買ってしまっている・・・そんな行為のことです。

ある研究によると、私たちが普段買っているものの衝動買いの割合は70%から84%というデータがあります。 もちろんこの数字はサービスの業種によって異なりますが、私たちは7割以上もの商品を衝動買いをしているというわけです。

ではなぜ私たちは、70%のモノを衝動買いしてしまうのでしょうか? 今日は、そんな衝動買いの原因と衝動買いを抑える3つの方法についてのお話です。

 衝動買いをやめたいひとが知っておくべきこと

どうしてもお金をつかっちゃう。必要でないものを買ってしまう。

こうしたこと、ありますよね? ひとによっては、なんで私だけお金をつかっちゃうんだろう。お金が貯まらないんだろうと悩むひともいるかと思います。

ですが、こうした行動は、あなただけに起こることではありません。

実は、私たち人間は、お金をついついつかってしまう生き物なのです。 そして、頭ではわかっていてもお金に関して矛盾した行動をしてしまう生き物なのです。

これは、行動経済学という学問でも証明されていることです。

私たちがなぜ衝動買いを抑えることができないのか?その3つ原因と対処方法をご紹介していきますね。

衝動買いをやめる方法1:今の快楽に流されないようにする

衝動買いをやめるひとつ目の方法は、今の快楽に流されないようにすることです。

私たち人間は、「今」の快楽に流されやすい生き物です。 例えば、2年後に自動車を買おうとお金を貯めていたとしても、親友から旅行に行こう!と誘われれば、これまで貯めてきたお金をとても簡単につかってしまいますよね。

これは、まさに「今」の快楽に流される良い例です。

未来により良いことが待っているとわかっていても、私たちは今の良いことを優先します。 なぜなら、目先のことはある程度想像ができても、未来のことはよくわからないというのが正直なところだからです。

だったら、貯金や投資は来月からはじめればいい。こうして私たちは、お金の決断を先延ばししはじめましう。

こうした人間の行動は、行動経済学では、「現在志向バイアス」と呼びます。

現在志向バイアスとは、未来の利益よりも目先の利益を優先してしまう心理のことです。 マシュマロテストという実験をご存じですか?

これは、「現在志向バイアス」にも関わる有名な実験です。

4歳の子どもたちが部屋にまねかれ、こう言われました。 「このマシュマロは君のものだよ。でも、私が戻ってくるまでの15分間、食べないで待つことができたら、もうひとつマシュマロをあげよう。もしも食べてしまったら、2つ目はないよ」

こうして子どもたちは、目の前のマシュマロを15分間食べることなく、ふたつめのマシュマロをもらえるかということを試されました。合理的に考えれば、15分間を待つことで、ふたつめのマシュマロをもらうほうがよいに決まっています。 しかし、結果はどうだったかというと・・・

マシュマロを食べずに待つことができたのは3分の1の子どもたち。 3分の2の子どもたちは、目の前のマシュマロを食べてしまったのです。 こうして、2個目のマシュマロをもらうほうがよいと、頭ではわかっているにも関わらず、ひとは、今、マシュマロを食べることを優先してしまうというわけです。

この実験では、人間が未来の利益よりも目先の利益を優先してしまうことを証明しています。

こうした人間の特性を知ることで、今の快楽に流されないよう意識することです。

 衝動買いをやめる方法2:ひとに流されないようにする

衝動買いをやめる2つ目の方法は、ひとに流されないようにすることです。

私たち人間は、ひとに流されやすい生き物です。

例えば、友だちとコストコに行って、普段なら買うことのないベーグルを「みんなが買っているから」という理由で、大量買いをしてしまうことはありませんか。

あるいは、今日の夕飯は節約もやし料理で済まそうと思いながら、西友で特売のステーキに群がるひとたちを見て、うちもステーキにしちゃおうと、いとも簡単にメニュー変更をしてしまうことはありませんか。

友だちとのランチで、本当は800円のランチでいいやと思いながらも、みんなが1500円のランチを注文するもんだから、「あ、じゃあ、私も同じもので」と言ってしまうことはありませんか。

こうした私たちの不合理行動は、行動経済学では「同調行動」と呼ばれます。

ひとは集団において、不合理だとわかっていても、まわりのひとと同じ行動をとってしまうということです。

私たちは自分の意志を裏切って、まわりのひとたちに合わせて行動してしまう傾向があるのです。

衝動買いを抑えるには、ひとに流されないことです。 スーパーやデパートの特売で、衝動買いをしたくなったときには、自分が周りのひとに流されていないかを冷静に考えましょう。

衝動買いをやめる方法3:楽観的に考えるのをやめる

衝動買いをやめる3つ目の方法は、楽観的に考えるのをやめることです。

神経科学者のターリ・シャーロット氏によると、私たち人類の80%のひとたちは、現実よりも物事を楽観的にとらえていると言います。

シャーロット氏は、これを「楽観主義バイアス」と呼んでいます。

楽観主義バイアスは、ひとを成功に導いたり、幸せにしたりする良い面もありますが、一方で、大きなリスクから目を背ける原因にもなります。

この楽観主義バイアスは、お金に関しても言えることです。

私たちは良くも悪くもお金に対して楽観的です。お金に関しては「まぁなんとかなるでしょう」と思うことが多いです。

例えば、「貯金は、いずれ収入が増えたときに考えればいいや」と楽観的に考えます。 本来であれば、貯金や投資をすることでお金を増やしていかなければいけない時期にあったとしても、「まだ大丈夫だろう。いつかはじめればいいや」と楽観的に考えるのです。

これは、ある意味では生きていく上で大切な考え方です。 将来を悲観してばかりいては、お金を稼いでいても楽しくはありません。 ですが、実際には収入があがれば出費も増えていきます。

収入が増えれば、高い外食が増えますし、収入が増えれば、高い洋服を買うようになります。

つまり、どんなに収入があがったとしても、支出も収入に応じて増えていくというわけです。 そのため、現実には貯金や投資をする日は永遠にやってくることはありません。

衝動買いを抑えるためには、お金に関して楽観的に考えるのをやめることです。

衝動買いをやめたいひとへ3つの方法 まとめ

今日は、衝動買いの原因と、衝動買いをやめる方法についてお話してきました。

  1. 今の快楽に流されないこと
  2. ひとに流されないようにすること
  3. 楽観的に考えるのをやめること

    むやみにお金をつかってしまわないためには、私たちの不合理な特性について理解しておくことが大切です。

    自分の不合理な行動を理解しておけば、いざその場面になったときでも、冷静に判断することができるようになります。

    また、自分の選択が本当に正しいのか、本当にほしいものを買おうとしているのか、といったことを合理的に考えることも習慣となっていくでしょう。

    切なお金は、自分が本当に大切にしたいものにつかいたいですよね。

    私たちの心理や行動、脳の働きなどを理解し、その上で、お金が貯まる、増える、管理できる仕組みをつくっていきましょう。   

    市居愛

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