部屋が散らかっているとお金が貯まらない3つの原因

市居愛
こんにちは、マネーコンサルタントの市居愛@aiichiiです。

お金持ちと貧乏人、家に物が多いのはどっち?

お金もちと貧乏人、家に物が多いのはどちらでしょうか? お金もちは自由につかえるお金が多いため、持っている物が多いとおもいますか? 貧乏人は、お金がないから持っている物が少ないとおもいます?

いいえ、違います。その逆です。 家に物が少ないのは、お金もち。家に物が多いのは、貧乏人。

お金もちは所有している物が少なく、貧乏人は所有している物が多いです。

映画やテレビドラマを思い出してみてください。お金持ちの家は、物が少なく、部屋全体がスッキリと片づいているイメージがありますよね。

一方、貧乏な家は、部屋全体が物であふれ、必要のない物が散らかっています。これは、テレビドラマの美術さんたちが、この点を意識してつくっているからです。 でも、なぜだと思いますか?なぜ、貧乏人の家は物が多く、散らかっているのでしょうか?

実は、部屋は散らかるとお金は逃げていくんです。

貧乏だから、部屋が散らかっているのではなく、部屋が散らかっているから貧乏になるんです。 お金がないから片づけられないのではなく、片づけないからいつまでもお金がないのです。

というわけで、今日は、なぜ部屋が散らかるとお金が貯まらないのか、その理由と対策についてお話していきますね。

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部屋が散らかっているひとに起きていること

私たちは、選択しが多いと、物事を決定する力が落ち、決断することができなくなります。 これを「決断づかれ」と言います。

たとえば、モノが乱雑に置かれたデスクを想像してみてください。 デスクには、飲みかけのマグカップや書類の山、大量のペンに未開封の郵便物、本やお金などが散らかっています。

ペンひとつとってもインクが出るモノと出ないモノがあり、書類も未処理のものと処理済みのものが混在しています。 そんなデスクに座って、仕事に取り掛かることを想像してみてください。 仕事をはじめるにあたって、

まずは、どのペンをつかい、どの郵送物を確認し、どの書類から取り組むのかといったことを、決めなければいけません。

このとき、私たちは脳の前頭葉という部位をつかっています。 前頭葉は、おでこから2~3センチ奥のところにある部位で、ひとの選択や決断を担う領域です。

そして、この前頭葉は毎日つかえるパワーの総量が決まっています。

これをウィルパワーと言います。 つまり、ひとが選択や決断をする量には限度があるのです。

そして、このウィルパワーをつかいすぎると、脳が「決断づかれ」を起こして、判断力がなくなっていきます。 デスクの例でいえば、モノがゴチャゴチャと置かれたデスクの上では、仕事に取り掛かる前の時点で、すでにウィルパワーをつかいはじめてしまうということです。

そして、どのペンにしよう、どの書類から片づけよう・・といったことを考えているうちに、決断するちからが失われていくというわけです。

物が多い部屋は3つの無駄遣いを引き起こす

この「決断づかれ」が3つの無駄づかいを引き起こします。

1)同じものを2個買ってしまう「重複買い」

ひとつ目の無駄遣いは、「重複買い」です。

「重複買い」とは、そのモノが「ある」にもかかわらず同じものを2つも3つも買ってきてしまうことです。

あなたにも経験がありませんか?クローゼットを整理してみたら、似たような黒色のコートを7着も発見!なんてこと。 生地やデザインはすこしずつ異なるものの、同じようなコートばかり。

しかも、そのうちの何着かは一度も袖を通すことなく、たんすのこやしになっている・・・なんてことはありませんか? 冷蔵庫でもこうしたことが起きています。

スーパーをまわりながら、「あれ?トマトあったかなぁ?」と迷いながらも、トマトを購入。 お家に帰ると、先週買ったトマトがやっぱりある!結局、新しいトマトがあるにも関わらず、なぜかいつも古いシワシワのトマトを食卓にならべる・・・なんてことはありませんか?

こうした「重複買い」は、お家が散らかっていることにより、そのモノが「ある」にも関わらず、同じものを2つも3つも買ってきてしまうことが原因です。

決断づかれを起こした脳では、すでに「ある」ものを思い出すことができなくなってしまうのです。

2)要らないものまで買ってしまう「不要買い」

ふたつ目の無駄遣いは、「不要買い」です。

不要買いとは、本当は必要ではないモノまで買ってきてしまうことです。

脳が決断づかれを起こしていると、「必要なモノ」と「不要なモノ」を判断するちからが落ちてしまいます。

それが本当に必要か、必要ではないか、という判断力が鈍っている状態です。 そのため、お買い物をしていても1つのモノに決めることができません。

1つのモノに決めることができず、2つも3つも商品を手にとり買い物カゴにいれてしまう。こうして、買う予定のなかった不要なものまで買ってきてしまうということです。

3)欲求を満たすために買ってしまう「欲求買い」

みっつ目の無駄遣いは、「欲求買い」です。

欲求賀いとは、欲しい、買いたいという欲求を満たすためだけに買ってしまうことです。

脳が決断づかれを起こしていると、知らず知らずのうちにストレスがたまっているため、そのストレスを解消したいという欲求がうまれます。

そして、そのストレスを解消するためだけに、買い物をしてしまうということです。 部屋が散らかっていると、どこかへ出かけてたくなりませんか?

このお部屋がから抜け出して、どこか気持ちよいカフェでも行こう。明るくて楽しいショッピングモールに行こうなんていうことはありませんか。 散らかった部屋にいると、私たちの脳は、精神的につかれていきます。精神的にストレスがたまるのです。

そして、このストレスを解消するためだけに、外に出かけ、買い物をするということがおこります。 事実、買い物をすると、脳にドーパミンと呼ばれる快楽ホルモンが出されるため、一時的な高揚感を味わうことができます。

ですが、この高揚感は買ったあと1時間ほどしか続きません。家に帰ってよくよく考えてみると、「なんでこんなものを買ってしまったのだろう」と、後悔することになるのです。

不要な物は捨て、必要な物だけを残す

ここまでのお話を聞いていただき、「よし!部屋を片付けよう」「脳の決断づかれをなくそう」とすこしでも気持ちが動いていたら、私もうれしいです。

以前の私も、脳が「決断づかれ」を起こす散らかった部屋にすんでいました。キッチンには洗い物がたまり、リビングの床にはモノが散乱、冷蔵庫のなかはパンパン・・・・。 それはもうお金が貯まらない部屋の代表でした。

ですが、病気になり、夫の会社が倒産し、はたと気づいたんです。 目の前のことからはじめようと。目の前に見えることから、改善していこうと思いました。

最初はお財布を整えたことがスタートでしたが、やがて、冷蔵庫やリビング、クローゼットといったところも気になるようになりました。 不要なモノは捨て、必要なモノだけを残しました。

必要のないモノはすぐに捨てることを習慣にして、家のなかのモノの数を増やさないようにしたのです。 その効果は抜群でした。

モノを捨て、脳が休まるお部屋にしたら、無駄なお買い物もすることがなくなったのです。

シンプルな部屋に住むことで、脳の決断づかれがなくなり、重複買いや不要買い、欲求買いといった無駄遣いがなくなったのです。

たいせつなことは、ものの数を減らし、本当に必要なものだけを残すこと。 そのもの本来の機能や良さが発揮されるようにすること。 そして、その状態を長くキープすることです。

その結果、不要な買い物が減り、住みやすいシンプルな空間をつくることができます。 今日のお話がピンときた方は、ぜひ小さなことでもいいのではじめてみてくださいね。  

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