「暇な時間」で育まれる自己教育力とは?

こんにちは。マネーコンサルタントの市居愛です。

先週金曜日に、Montessori House Phuket International Schoolでの学校生活を終えました。今は、シンガポールを経由してバリに移動してきているので、すでになつかしいかんじがします。

プーケット島での生活は、本当にすばらしい日々でした。

真っ青な海。澄んだ空。みんなの笑顔。美味しいご飯。おしゃれな宿。すでに、帰りたいです(笑)

子どもたちも、最後は学校での生活がとても気に入ったようでした。特に11歳のお姉ちゃんは、たった2週間ちょっとにも関わらず、簡単な英会話はわかるようになっていて、母はびっくりです!(◎_◎;)

子どもたちが通ったMontessori House Phuket International Schoolは、3歳~12歳までの子どもを対象にモンテッソーリ教育を英語で行うインターナショナルスクールでした。

校舎は、シャロン寺院に近いプーケット南部にあります。学校の周辺は自然があふれ、子ども達がのびのびと遊べる環境でした。

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モンテッソーリ教育とは?

モンテッソーリ教育といえば、将棋界の藤井聡太さんが幼少期に受けていた教育法として有名ですよね。

ほかにも、Amazon.comの創立者ジェフ・ベゾス、Googleの共同創立者セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、wikipedia創設者ジミー・ウェールズといった起業家がモンテッソーリ教育で学んでいるそうです。

これだけ聞くと、「起業家マインドを育てる、すごい英才教育法?!」と結果に気をとられますが、実態は、「子どもが本来もっている才能を伸ばす、実に人間らしい教育法」でした。

モンテッソーリ教育は、医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。

モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。

日本モンテッソーリ協会ホームページより

恥ずかしながら、「自己教育力」という言葉をはじめて聞いた私。そのため、モンテッソーリスクールで「自分を育てるちから」がどうやって培われるのか、興味津々でした。

モンテッソーリで私と息子が学んだこと

私:「今日はなにをしたの?」

息子:「すごく暇だった。ただボッーとしていた。」

私:「え?なにそれ?なにもしなかったの?」

息子:「そうだよ。なにもしていないよ。暇すぎるんだよ。暇ってどれだけ辛いかわかる?」

とキレ気味の息子。

「自己教育力」を育てるために、どんなことを学んでくるんだろうと期待していた私にとって、息子の「暇すぎるんだよ!o(`ω´ )o」発言には困惑しました。

最初は、「息子が英語がわからなかっただけかな?」と思いました。

でも、どうやらそうではないらしい。聞けば、お友達はみんな別々のことをしていると言います。

ふーむ。どうしたものやら・・・。見学できないだけに、母としてはモヤモヤした日が続きました。

 

ところが、1週間が終わったある日、息子がうれしそうにこう言ってきたのです。

「今日は、消しゴム鼻くそをつくったよ!」

「え??消しゴム鼻くそ?!!なにそれっ?」

「暇な時間に、つくったんだよ。消しゴムのカスを丸めて、鼻の穴より大きくつくったんだよ。すごくない?!でかくない?!」

と、楽しそうにプレゼンするではないですか・・・(◎_◎;)。 一瞬、固まりました。

思わず、「またー!くだらないことばっかり思いついてー。鼻のなかにつまると危ないからやめなさい」とい言いそうになりました。

でも、落ち着いて考えてみました。

この1週間、息子にとって「暇」でしかなかった時間に、息子は今日、楽しいことを見つけてきたのです。

息子が、消しゴムのカスを丸めはじめたこと。そのカスが大きな鼻くそに見えてきたこと。よし、鼻の穴より大きくつくろうと思いついたこと。ただひたすら、消しゴム鼻くそをつくることに没頭したこと。そして、鼻の穴よりも大きな消しゴム鼻くそをつくりあげたこと。「ほら!こうやって、消しゴム鼻くそが鼻から出てくるんだよ」と楽しそうに私にプレゼンしてくれたこと。

すごいじゃないかぁああああ\(^o^)/(←親バカ)

こうして、息子の発見と没頭のプロセスを想像してみたら、彼はとても楽しいことを見つけた良い1日だったのだと気づきました。

そして、最終日には、

「もう暇だとは思わなくなった。ずっと座っていられる。案外気に入った。」とまで、言うようになったのです。

当初は、「暇な時間」に困惑した息子と私でしたが、結果、「暇な時間」が彼の「発見と没頭」を生み出す時間となったのです。

 

後日、このことを先生に話すと、「子どもが自分で好きなことを見つけるまで待つんですよ」とお話してくださいました。

先生いわく、最初は息子みたいに「暇だーー」と嘆く子どもがとても多いとのこと。それでも、しばらくすればどの子もみんな、自分の好きなことを見つけて活動しはじめるのだそうです。だから、先生は、子どもたちの「自分を育てるちから」を信じて待つということです。

 

なるほどーと納得しました。

考えてみたら、私は、子どもから「自分を育てるちから」を奪っていたのかもしれません。

「これをしなさい、あれをしなさい、それが終わったら次はこれをしなさい・・・。」

こうして、日々、子どもの「暇な時間」を奪い、「自分を育てるちから(自己教育力)」を奪っていたのかもしれません。

モンテッソーリー

ヒゲソーリー

ヒゲをそるのはカミソーリー♪ と歌う、息子くん。

鼻くそ消しゴムつくったり、おかしなダジャレをつくったりと、母には理解不能な行動も多いけれど、こうして彼が、彼自身を育てるちからを身につけてくれているのだとしたら、もう何も口は出すまい・・と思うのでした。

次は、バリでの学校生活を体験します。こちらもどんな体験になるのやら。自然や文化の違いを肌で感じ取ってもらいたいなぁと思います。バリでの学校生活もまたご報告しますねo(^▽^)o

 

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